災害リスクの低い土地

地名や古い地図を確認する

地名には様々な由来がありますが「沼」「沢」といった「さんずい」が付く地名は、昔は水辺であったために付いた地名と言われています。また、水田があった場所は「田」、低い土地だったことを示す「谷」「窪」などは、災害リスクが高い傾向にあるとされています。しかし、地名に使われている漢字は、縁起を担いで変えられていたり当て字だったりする場合もあります。地名だけで判断するのではなく、古い地図や地盤のデータなども併用して、災害リスクは判断しましょう。 また、古い建造物が残る土地は、地盤が強く自然災害の被害に遭いにくい場所だと考えられます。古い地図では地名の変化や、その土地がかつては海や川で現在は埋め立てられていたり造成されていたりすることが確認できます。

ハザードマップで確認する

各地方自治体では、ハザードマップを作成し公開しています。ハザードマップは、高潮や津波、河川浸水洪水などの、自然災害による被害を予測して被害の範囲を地図化したものです。家を建てる土地が、どのような自然災害のリスクがある場所なのかを知ることが可能です。

ただし、災害リスクが高くても利便性の良い場所というのも存在します。災害リスクのある場所でも対策をして利便性を優先する人もいるでしょうし、利便性よりも災害リスクの低い土地を選ぶ人もいるでしょう。それぞれ災害リスクと利便性をバランスよく考えて土地を選ぶことが大切です。自然災害には「想定外」があります。地震、河川の氾濫や土砂災害、津波などに関しては、避難するタイミングや経路など、その土地に合わせた対策を知っておくことも重要なポイントです。

Close